コード進行を作り出す場合、ただ闇雲にコードを繋げてみるというのも手は手です。この方法は様々なコードの繋がりを響きで体感し覚えることができるので学ぶ上では有効でもあります。しかし効率は著しく悪い上に応用が利き難いですし、元より当ページでは音楽理論の解説が主とした目的なので理論的にコード進行を発展させてみたいところです。
今回はツーファイブという手法(手法という程のものでもありませんが)を使ってコード進行を発展させる話です。
ツーファイブとはドミナントコードVをII→Vに分割することです。以下の譜例1をご覧下さい。
譜例1
G7からCへドミナントモーションをしていますが、このG7をツーファイブ化したものが次の譜例2です。
譜例2
こうすることによってコード進行は全て強進行になり機能的結び付きがより明白になります。このようにドミナントコードVは常套句のようにII→Vという形に変形させられるものなのです。これをII→V(ツーファイブ)と呼びます。
マイナーキーも同様にツーファイブ化をすることができます。
譜例3
II→V型化は基本的にどんなドミナントコードに対しても行えるもので裏コードもまた例外ではありません。裏コードの♭IIをツーファイブ化すると譜例4のようになります。(裏コードについては第20項:ドミナントの代理コード>裏コード(置換ドミナント)を参照)
譜例4
このツーファイブだけでも少し応用させると色々なコード進行を作ることができます。比較する為にまずはツーファイブ化する前のサンプルを用意しました。
譜例5
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MIDIファイル
このドミナントコードG7をIIm7→V7にして、更に裏コードでも♭VIm7→♭IIという変換ができると解説しました。それらを役割としてIIm7と♭VIm7を、V7と♭II7を置換可能とすると考え得るコード進行は以下のように4通りとなるわけです。
図1
では最後にこの4つのコード進行をそれぞれ比べてみましょう。以下の通りかなりコード進行としての幅を広げることができるのです。
譜例6
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MIDIファイル
譜例7
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MIDIファイル
譜例8
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MIDIファイル
譜例9
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MIDIファイル
ルートの音程が4度上行、または5度下降するようなコード進行。例えばDm7→G7やG7→Cmaj7など。