音楽理論の雅楽寮

音楽理論:017

マイナーキーでの主要和音

第15項:主要和音でメジャーキーに於ける主要和音を解説しましたが今度はマイナーキーです。マイナーキーでは3種のマイナースケールを念頭に置かなければならない為少し厄介ですが基本的な考え方はメジャーキーと同様なのでじっくり理解していけばそれほど難しいものではありません。


本項の概略

ドミナントモーションを考慮する

Vm7について

前項でお話しした通りナチュラルマイナースケールのダイアトニックコードで5番目となるのはVm7ですのでこれはドミナントにはなり得ません。

譜例1 Aナチュラルマイナースケールのダイアトニックコード
Aナチュラルマイナースケールのダイアトニックコード:Am7・Bm7(♭5)・Cmaj7・Dm7・【Em7】・Fmaj7・G7

これではトニック、Im7にドミナントモーションができませんからナチュラルマイナースケールにはドミナント不在ということになります。

3種のマイナースケールから

ナチュラルマイナースケールの場合

上記以外については主要和音の考え方はメジャーキーの場合と同じです。まずナチュラルマイナースケールの場合のダイアトニックコードを見てみましょう。

譜例2 Aナチュラルマイナースケールのダイアトニックコード
Aナチュラルマイナースケールのダイアトニックコード:Am7・Bm7(♭5)・Cmaj7・Dm7・Em7・Fmaj7・G7

トニック・サブドミナント・ドミナントの定義が第1音上第4音上第5音上というのは変わらないので、トニックがAm、サブドミナントがDm、そして前述の通りドミナントはありません。

それ以外のスケールの場合

では次にハーモニック・メロディックそれぞれのマイナースケールの場合のダイアトニックコードです。

譜例3 Aハーモニック・Aメロディックマイナースケールのダイアトニックコード
Aハーモニック・Aメロディックマイナースケールのダイアトニックコード:Ammaj7・Bm7(♭5)・Cmaj7(♯5)・Dm7・E7・Fmaj7・Gdim7、Ammaj7・Bm7・Cmaj7(♯5)・D7・E7・Fm7(♭5)・Gm7(♭5)

メロディックマイナースケールの「D7」というコードはセブンスコードなのでサブドミナントとして扱いません。ので結局マイナーキーでの主要和音は以下の様になります。

マイナーキー(Aマイナー)での主要和音
トニック(T) サブドミナント(SD) ドミナント(D)
Im7・Immaj7・Im6
Am7・Ammaj7・Am6
IVm7・IVm6
Dm7・Dm6
V7
E7

もちろん3和音での使用もできます。またサブドミナントのDm(7・6)ですがそのコードの形状からサブドミナントマイナーとしている書籍等もありますがトニック=安定・サブドミナント(マイナー)=準不安定・ドミナント=不安定という性格を理解していればそれほど気にする必要もないでしょう。


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