キーにはメジャーとマイナーがありました。前項ではメジャーキーに於けるダイアトニックコードをやりましたが、今度はマイナーキーです。メジャーキーとマイナーキーはお互いに似通った部分を持ちつつも違う側面があるのではっきりと分けて考えなければなりません。
マイナーキーということは、その曲がマイナー系のスケールでできているということです。そしてマイナー系のスケールは3種類ありました。(マイナー系のスケールについては第5項:マイナースケールを参照)ナチュラル・ハーモニック・メロディックです。マイナーキーを考える場合常にこの3つを念頭に置かなければならないのです。
マイナーキーでもダイアトニックコードの定義はメジャーキーの場合と同様です。つまりそのスケールを基準に各音から1オクターブ内で1つ置きに積む、です。(詳しくは前項:ダイアトニックコード>ダイアトニックコードの考え方>ダイアトニックコードの定義を参照)
さてナチュラルマイナースケールのダイアトニックコードですがこれは深く考える必要はないでしょう。ナチュラルマイナースケールは構成上メジャースケールの第6番目の音から始めたものと同じなのでダイアトニックコードもそのように並べ替えればよいのです。
譜例1
Im7・IIm7(♭5)・♭IIImaj7・IVm7・Vm7・♭VImaj7・♭VII7となります。
次はハーモニックマイナースケールでダイアトニックコードを作ってみましょう。
譜例2
Immaj7・IIm7(♭5)・♭IIImaj7(♯5)・IVm7・V7・♭VImaj7・VIIdim7です。
一見コードが複雑化しているように見えますがよく見ると(♭IIImaj7(♯5)以外は)既に学んだコードであることが分かります。(第11項:4和音や第12項:4和音の変形を参照)♭IIImaj7(♯5)はコードネームから推測できるでしょうがCaug7の7度音が短7度から長7度になったものです。出番は比較的少ないコードと言えるでしょう。(aug7コードについては第12項:4和音の変形>オーギュメントセブンスコードを参照)
メロディックマイナースケールも同様にしてみます。
譜例3
Im7・IIm7・♭IIImaj7(♯5)・IV7・V7・VIm7(♭5)・VIIm7(♭5)ということです。
第5項:マイナースケールでマイナー系のスケール3種はそれぞれ排他的なものではなく補い合うものと述べましたがダイアトニックコードもこれに準じたものとなります。つまり基本的にメロディーが使っているスケールと同じスケールのダイアトニックコードを使えばよいでしょう。
譜例4
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MIDIファイル
メロディーがナチュラルマイナースケールなのでそのダイアトニックコードを使っています。
譜例5
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MIDIファイル
こちらは一部(1小節目2拍目)でハーモニックマイナースケール(メロディックマイナースケールとも解釈できる)を使っているのでハーモニックマイナースケールからできるダイアトニックコードのV7である「E7」を使っています。
コードの名前のこと。