前項までがコードの「構成」に焦点を当てていたのに対し、本項からはその「使用法」というより音楽的な部分に入ります。実用的なものになっていく分、今までの事柄を把握していないと解り難いと思いますので、まだはっきりと理解できていない場合はその都度該当するページを参照するとよいでしょう。
3和音や4和音がどういったものかは前項までで覚えました。しかし、いざ「それらのコードをあるメロディーに付けてみましょう」と言われるとどうしたものか、解らないと思います。本来は自由に行って構わないものですが、せっかくですから音楽理論に則してやってみたいものです。その第一歩がダイアトニックコードと言えるでしょう。
ダイアトニックコードとは例えばキーがCメジャーの(Cメジャースケールでできている)場合、それならばコードもCメジャースケールから作ってしまおうという試みです。
ダイアトニックコードの定義は「そのスケールを基準に各音から1オクターブ内で1つ置きに積む」です。言葉では解り難いと思うので、この定義を部分毎に見ていきましょう。
これはメロディーが例えばCメジャースケールでできている(つまりキー=C)ならば、コードもCメジャースケールを基準にして考えましょうよということです。
譜例1
これはc〜bそれぞれについて考えるという意味です。つまりそれぞれをルートとした7種のコードを作ることになります。
つまりcから考える場合、c・e・g・bのように1オクターブ以内で1つ飛ばしで積み上げるということです。
譜例2
ではキーがCメジャーの場合のダイアトニックコードを見ていきたいと思います。cからは上記のようにCmaj7ができます。(3和音のCとするのも可)
譜例3
以下d〜bについてもそれぞれ同じようにやってみます。
譜例4
譜例5
譜例6
譜例7
譜例8
譜例9
これらがキーCメジャーのダイアトニックコードということになります。キーCメジャー、つまりメロディーがCメジャースケールでできている場合これら7種のコードが馴染み易いコードということです。もちろんこれらのコードはあくまで「基本的な」という括弧付けの下に使用されるものでこれら以外のコードの使用を制限するものではありません。
更にダイアトニックコードは数字で覚えるべきものです。表記は普通ローマ数字で、「Imaj7・IIm7・IIIm7・IVmaj7・V7・VIm7・VIIm7(♭5)」と、このように表記します。
キーに関する項で「c・d・e等、具体的な音高よりそのスケールにとって何番目の音かが重要」という話をしましたがそれと同じです。以下の譜例10はキーCメジャー時のダイアトニックコードです。例えばこの6番目のコードAm7に注目してみましょう。
譜例10
そして次の譜例11がキーGメジャー時のダイアトニックコードです。
譜例11
ちこらにもAm7というコードが含まれていますが、大切なのは2番目のコードであるということです。譜例10の場合では6番目のコードでした。つまり6番目の性格を持っているということです。そして譜例11は2番目のコードの性格ということになります。つまりキーにとっては同じコードでも別々のものなのです。
また逆に性格本位で考えると譜例11のEm7は6番目のコードなので譜例10のAm7と性質は同じということになります。
とはいえこの「性格」というのは耳で何回も聴かなければ解りません。色々なキーでコードを自分で楽器で弾いて確認するのが近道です。