音楽理論の雅楽寮

音楽理論:006

これまでのスケールの総括と補足

これまでで4つのスケールを学びました。メジャースケールナチュラルマイナースケールハーモニックマイナースケールメロディックマイナースケールです。音楽理論では後々もっと沢山のスケールが登場しますが、現時点ではこの4つで充分でしょう。本項ではこれらをまとめておこうと思います。また、若干の補足も含んでいます。


本項の概略

それぞれのスケールの比較

メジャースケール

音楽理論で1番登場回数が多く基本となるのはメジャースケールです。

譜例1 Cメジャースケール
Cメジャースケール。c・d・e・f・g・a・b・c

音の並びは「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」です。

ナチュラルマイナースケール

メジャースケールの第3音・第6音・第7音を半音下げたものがナチュラルマイナースケールです。

譜例2 Cナチュラルマイナースケール
Cメジャースケール。c・d・e♭・f・g・a♭・b♭・c

音の並びは「全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音」でこの並び自体はメジャースケールの第6音から並び変えたものと同じになります。

例:Cメジャースケール → Aナチュラルマイナースケール
(概念としては別物)

ハーモニックマイナースケール

ナチュラルマイナースケールの第7音からルート音に欠けてが全音であり、この終止感の弱さを解決させたのがハーモニックマイナースケールです。具体的には第7音を半音上げてルート音への音程を半音にします。

譜例3 Cハーモニックマイナースケール
Cメジャースケール。c・d・e♭・f・g・a♭・b・c

メロディックマイナースケール

ハーモニックマイナースケールで発生してしまった第6音と第7音の1音半という大きな音程を解消させたものがメロディックマイナースケールです。第6音を半音上げてこの間隔を全音にします。

譜例4 Cメロディックマイナースケール
Cメジャースケール。c・d・e♭・f・g・a・b・c

メロディックマイナースケールはメジャースケールとの違いは第3音だけということになります。つまりマイナー系スケールの発展はマイナースケールのメジャースケール化とも言えるでしょう。

補足:いくつかの用語

雅楽寮では音楽理論の解説にあまり使用しませんが、他の音楽理論に関するWebページや書籍などで使われる可能性のある用語を補足として解説しておきます。

トニック(主音)

そのスケールの第1音のこと。Cメジャースケールで「c」

サブドミナント(下属音)

そのスケールの第4音のこと。同「f」

ドミナント(属音)

そのスケールの第5音のこと。同「g」

リーディングトーン(導音)

半音上行でトニックへ向かう音。同「b」

雅楽寮で使用しない理由

音楽理論ではコードというものがありますが、このコードにもトニック等の用語があり少し違う意味で使われます。一般的な使用頻度から言えばそちらのコードの中での使用の方が圧倒的に多いので雅楽寮ではこの様な音そのものに対してこれらの用語は使用しないことにします。

このページの用語
コード:

ここではコードとは複数の音がある規則を持って同時に鳴ったものと解釈して下さい。コードに関して詳しくは第10項:3和音(トライアド)以降をご参照下さい。


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