音楽理論の雅楽寮

音楽理論:002

メジャースケール

冒頭から早速ですが以下のサンプル音源をお聴き下さい。(MIDIを再生できる環境にない方は実際に楽器を弾いて確認することをお勧めします)

譜例1
楽譜、cdefgabc
002-1.midMIDIファイル

譜例2
楽譜、cdefgabc
002-2.midMIDIファイル

音の高さは違えど聴いた感じ・響きは同じですね。これは一体どういうことでしょうか?


本項の概略

音程を捉える

音程は「距離」

前項で音楽理論では音程を考えることが重要である、という話をしましたが、ここで音程とは何であったか思い返してみましょう。音程とはある音とある音の高さとしての距離です。距離というのが重要です。物理的な距離の場合を考えてみるとそれを計る時には通常定規等を使いますね。単位はcmやkmです。これと同じようにして音について考えてみたいと思います。まず1つの目盛を半音とする1オクターブ分の計りを用意します。

図1
均等な13個分の目盛の定規のような画像、それぞれにはcからオクターブ上のcまでを並べている

譜例1の音程関係

これで半音を単位にしたスケール定規というべき計りができました。ここで一番上の譜例1について考えてみます。強調表示に(文字を赤く目盛の線を高く)したのが下の図です。

図2
図1の図を、cdefgabcの位置を強調(目盛線を高く、それぞれの音名を赤く)したもの。つまり1・3・5・6・8・10・12・13番目の位置が強調されている

最初のcと最後のcは同質のもなので、7つ音が並んでいることになりますがこの赤い文字の間隔(全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音)をした並びのスケールメジャースケール(和名:長音階)といいます。譜例1は先頭が「c」なのでCメジャースケールと呼びます。(スケール名は通常大文字を(この場合「C」)を使います)

譜例1と譜例2の比較

では一度文字を消して目盛だけにしてみましょう。

図3
図2から音名を取り除いたもの。結果1・3・5・6・8・10・12・13番目の目盛が高い図が残る

この目盛の高い方の線の並びがメジャースケールでした。では次に譜例2について考えますが譜例2はgから始まっているのでこの定規にgから並べ替えてみましょう。

図4
図3に対して今度はgから順にオクターブ上のgまで並べたもの。結果目盛の高い線にはgabcdef♯gが乗る

譜例2の並び(g・a・b・c・d・e・f)と同じになりました。このスケールはgから始まっているメジャースケールということでGメジャースケールということになります。この様に元々音は半音という等間隔で並んでいるので、そこから同じ間隔で抜き取ればどの音を始めとしても鳴る響きは同じものになります。

メジャースケールの注意点

メジャースケールの正確な記述

実は図4は正しい図ではありません。メジャースケールのルールとしてa・b・c・d・e・f・gの7系統を必ず使わなければならないからです。

つまり7番目の音はfであってgではないのです。もしgとしてしまうと「g」という文字が2回出てきて、「f」という文字が使われなくなってしまうからです。(最初と最後のgは同質のもの(オクターブ違い)なので1つとして考えます)

図5
図4の12番目のg♭の表記を消して、11番目のfの位置に更にe♯を追記したもの

また、上図の様にeとfの間の音を考えた場合fではなくeという可能性もあります。もちろんこれらは別々のものとして考えます。(実際にはg♭♭等も可能性としてはあります)この辺に関しては以降のページを読み進めていくと理由が解るでしょう。

このページの用語
スケール(音階):

ある音からその1オクターブ上、或は下の音まで半音や全音(1音半や2音等も含む)の間隔を使って音を並べたもの。上昇のパターンと下降のパターンが違うスケールもある。また世界中には様々なスケールがありそれがそれぞれの音楽の特色を生む一因になっている。本項のメジャースケールも世界に点在するスケールの内の1つですが音楽理論では基盤となるスケールなのでその位置は重要なものになっています。


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