音楽理論はその名の通り音楽を理論的に解釈しようとしたものですが、そもそも音楽は何でできているかといえば音からできている、ということになります。ではその音の最小単位は何でしょうか?
音楽理論で重要なのは常に音程を意識する、ということです。ピアノの鍵盤を思い返してみましょう。
図1
これは1オクターブの要素を抜き取った図です。白鍵・黒鍵数えてみると12個あるのが分かります。基本的に音楽理論では高さが違っても同じ音名ならば同じものとして扱いますのでこの12音で何ができるか?を考察していくことになります。
では一番近い隣合った2音について考えます。
図2
この音程のことを半音といいます。(「♯」は半音上げる記号、「♭」は半音下げる記号です)つまり半音とは音楽の構成の最小単位ともいえます。12個の音が半音を単位にして並んでいるのです。
半音と全音という呼び名から推測できると思いますが、半音2個分のことを全音といいます。
図3
また全音は1音ともいい、半音3つ分の音程を1音半4つ分で2音等と呼ぶこともあります。
少し解り難い概念に異名同音があります。♯や♭を付けることに依って半音分高さを上げたり下げたりすることができますが、そうするとある音を表すのに複数の表記ができてしまう、ということが起こります。次の図を見てみましょう。
図4
図4のようにc♯とd♭は高さとしては同じですし、また普段♯も♭も付かない音、例えばe等も♭を付けることによりf♭と表すことができます。このように高さは同じでも名前が違う音を異名同音と呼ぶのです。
また音楽理論はこのような異名同音は概念としては別のものとして取り扱います。もちろんそれには色々な訳があるのですがそれは追々やっていくうちに明らかになるでしょう。始めは釈然としないものですが「異名同音は別個のもの」と覚えておきましょう。
本来はある2音間の高さとしての距離を表すものです。現在ではそれに加えある1つの音の高さを表す場合に使うこともよくあり(例えば「cの音程」等)時と場合によって意味合いが変化する言葉となっています。
ある音から半音12個分離れた高さの音を表す言葉。つまりこれも音程を表す言葉です。その音程は必然的に同じ音名となる(cから上のcのように)この為音程を表す語の中でもこのように特別なものとなる。
まず半音はオクターブは12個に分割したうちの1つですから、それ以上の数に分割する音楽(インド音楽等)等では最小単位とは言えません。しかしここではそういった音楽を扱うものではないのではあくまで12個の音で音楽をする場合のことを記します。
奏法として明確にコントロールするものとしては例えばギターのクォーターチョーキングがあります。これは半音の更に半分、全音の4分の1の音程を奏でる奏法です。またどんな楽器や声にしても本来正確な音程になることは稀で、むしろ高さに時間的変化(だんだん高くなったり低くなったり、それを繰り返したり)を加えることに依って音楽的な表情を豊かにするものです。
そういった意味でほとんどの楽器や声が奏でるものは実は正確な音程から微妙にずれているものなのです。